デノンの懐かしいターンテーブルです。
フォノモーターはDP-3000、トーンアームはサエクのWE-308、キャビネットのDK-2000Gを組み合わせたアナログシステムです。
放送局で培った技術を投入して家庭用に落とし込んだミドルクラスの傑作です。
フォノモーターにおきましては先代モデルであったDP-5000の技術とデザインを継承しつつも、よりコストパフォーマンスを向上させたモデルです。
お得意のACサーボDD方式に加え、スピード検出磁気ヘッドによる高精度な補正機能による優れた安定性を実現した点が特徴です。
その為、ワウフラッターも極めて少なく静寂製のある回転は現代でも通用するパフォーマンスかと思います。
トルクも十分であり、パフォーマンスの高さが伺えます。
作りもアルミダイギャスト製のシャーシで出来ており、かなりしっかりとしたお品です。
トーンアームにおきましてはサエクの名機であり処女作のWE-308を採用しており、当時の国産としては最もハイパフォーマンスなお品ではないでしょうか?
特にダブルナイフエッジを採用した高精度な設計は高いトレース性能を発揮しますので、レコードの持つ情報をくまなく引き出してくれます!
形状は緩やかなS字型タイプのスタティックバランス型であり、大変に扱いやすいかと思います。
キャビネットは約14cm厚の積層構造を採用したかなり堅牢なお品であり、質量の向上に伴う共振の少ない設計です。
加えてダブルアーム仕様となっておりますので、将来的にはお気に入りのアームも追加して頂くことも可能です。
現在はSMEの3009に対応した穴が空けられております。
また、天然木仕上げの美しく高級感のある仕上がりも良いですね!
サイズもW600×D500mmとかなり大きさもあり、専用のダストカバーのAS-5(オプション品)も付属します!
肝心の音質におきましては、高い静寂性とバランスの良いサウンドが特徴的です。
音楽のジャンルも問わない優等生であり、常にニュートラルな存在でいてくれるお品ではないでしょうか?
加えて、調整も含めて大変に扱いやすい点も大きな魅力です!
作りもズッシリとしっかりとした作りです。
定価は1970年代当時でDP-3000/43000円+DK-2000G/25000円+AS-5ダストカバー/15000円+アーム37000円と合計で120000円ほどと高価なお品でした。
入門者はもとより音楽ファンにもオススメできるお品です。
コンディションにおきましては、目立つキズやサビも殆ど見られず、大変に綺麗なお品かと思います。
ダストカバーは軽微な小キズは一部に見られますが、ヒビやカケは一切見られず、かなり綺麗かと思います。
アームもかなり綺麗かと思います。
何とか使えるレベルですが、アームの取り付け位置が若干、ズレているようですので、調整されることをお勧めいたします。
オーバーハングが若干きついようですので、位置を合わせることでよりパフォーマンスが向上します。
ターンテーブルの動作も良好であり、33/45回転共に大変安定しております。
ピッチコントローラーも良好です。
無論、音質も良好です!
クオーツロック式ではありませんので、回転数の変更の際には若干の調整は必要です。
この機会にどうぞ!